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クイーンの名曲ランキング(米ビルボード誌選出)

英バンド、クイーン(Queen)の名曲ランキングです。米ビルボード誌が2018年に選んだベスト曲(トップ20)の曲名と解説を一覧にしました。ユーチューブ動画(PV、ライブ映像)付きです。1位は「ボヘミアン・ラプソディ」、2位「アンダー・プレッシャー」、3位「ウィ・ウィル・ロックユー」。おすすめの曲や泣ける曲、有名な歌がバランス良くランクインしています。~MOVE編集部

順位 曲名と発売年月 解説
「ボヘミアン・ラプソディ」
(Bohemian Rhapsody)

1975年10月

動画(ライブエイド)→

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音楽の歴史に残る芸術的かつ娯楽的なロック。 自伝映画の題名になるだけあって、クイーンを象徴する歌でもある。

曲の中盤に、「ガリレオ、ガリレオ」などと唄うオペラが入るのが特徴。 冒頭のアカペラから始まり、ピアノ演奏によるバラード、メンバー自身による得意のコーラスによるオペラ、そして、持ち味のハードロック。 異なるジャンルの音楽がダイナミックに展開され、壮大な組曲になっている。 曲の長さは当時のシングルとして異例の6分。 1970年代前半に発展した実験的な音楽ジャンル「プログレッシブ・ロック」の到達点とも言われる。

フレディ・マーキュリーの哀切に満ちたドラマチックな歌唱が光る。 解放感へと導くブライアン・メイのギターソロも見事。

作曲・作詞はフレディ。 クイーンが発足する前の1960年代後半から曲を書き始めたという。 通常、クイーンの曲はスタジオで作られる場合が多かったが、 この曲はフレディが一人で頭の中で温めたとされる。

歌詞は「ママ。僕、人を殺しちゃった(Mama, just killed a man)」という男の衝撃的な告白を軸にしている。 フレディの深層心理を写し出したかのような内省的な内容だが、真の意味についてはフレディを含めメンバーから詳しい解説はない。

母国イギリスで初の1位を獲得するなど世界的なメガヒットとなった。 フレディが亡くなった1991年にもリバイバルでチャート上位にランクイン。 さらに、2018年の映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大成功を受けて再び売れた。 英国では2019年現在、シングルとして史上3番目の販売枚数を誇っている。

発売当初は、音楽評論家のレビューは賛否両論だったが、 年数を重ねるにつれて評価が高くなった。

4枚目のアルバム「オペラ座の夜」に収録された。 このアルバムにより「クイーンならではの華麗なハード・ロック・サウンドが完成された」(評論家・渋谷陽一)、「クイーン美学が完成した」(東郷かおる子)といった歴史的な評価を得ている。

収録アルバム「オペラ座の夜」試聴(Amazon)→
「アンダー・プレッシャー」
(Under Pressure)
共演:デビッド・ボウイ

1981年10月

動画(ライブ)→

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絶頂期にあった歌手デビッド・ボウイとの優れた共作。 ボウイがクイーンの別の曲のコーラスとしてレコーディングに参加していたときに、 スタジオでクイーンの4人と即興演奏(ジャム・セッション)をしながら、5人でわいわいガヤガヤと作ったとされる。 仕上げていく段階でボウイとフレディが激しく意見を交わす場面もあったという。 フレディの高音とボウイの低音が見事にハマっている。 クイーンのライブでも定番の曲となった。(ツアーではフレディが1人で歌っていた)

曲の冒頭から繰り返されるベースの「デン、デン、デン、デケ、デン、デン」という音が強烈な印象を与えており、 音楽史上最も有名なベースラインの一つとなっている。 1991年に全米1位の大ヒットとなった白人ラッパー、ヴァニラ・アイスの「Ice Ice Baby」において、このベースラインがモロに使用されたことから、再び脚光を浴びることとなった。 これはヴァニラ・アイスによる無断借用だったが、訴訟を経て、クイーンとボウイが作曲者として名を連ねるようになった。

歌詞の内容については「重圧に押しつぶされそうになりながらも、最後は愛によって克服していく」というメッセージと解釈されている。 作詞はボウイが中心的な役割を果たしたという。

米ローリング・ストーン誌が2011年に読者投票によって選んだ「音楽史上で最も偉大なコラボ曲」のランキングにおいて、 堂々の2位に選ばれた。(1位はマライア・キャリーとボーイズ・ツー・メンの共作「One Sweet Day(1995年)」)

収録アルバム「ホット・スペース」試聴(Amazon)→
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」
(We Will Rock You)

1977年10月

動画(ライブ)→

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世代を越えて愛される曲。 スポーツイベントにおいて、会場を盛り上げる曲として世界中で使われ続けている。 テレビや映画で見る側を鼓舞するシーンにおいても、定番のBGMになっている。 いわゆる典型的な「アンセム・ソング」といえる。 ロック魂をストレートに表現する歌でもある。

最後の30秒はギターソロだが、 それ以外は楽器を使わず、メンバーが床を踏む音と拍手する音で構成されている。 カウント1と2が床、カウント3が手、カウント4が休みで、 「ドン・トン・パッ」という印象的なリズム音がズシリと響く。

シングル「伝説のチャンピオン」とのB面として発売された。 一部の国では、両A面としてリリースされた。 フランスで1位となったほか、その後も世界各地でロングセラーを記録することとなる。

クイーンのライブでもお馴染みとなった。 観客が床踏みとクラップをし、 「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と合唱するお決まりのパターンが定着する。 主にアンコールで使われ、この曲の後に間隔を置かずにそのまま「伝説のチャンピオン」へと続き、 最後にイギリス国家「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」で締めくくる、という黄金の流れ。 1980年代中盤以降は伝説のチャンピオンの前に「Friends Will Be Friends(心の絆)」を挟み、 さらに泣かせる展開となった。

作曲・作詞はギタリストのブライアン・メイ。 ある英国でのライブで、観客がクイーンに拍手をしながら地元のサッカーチームの応援歌を合唱していることに感銘を受けた。 「観客が自ら音を奏で、歌えるような曲を作りたい!」と思いながらベッドに入り、 朝起きたらこの曲が頭の中でできていたという。 映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、メイがフレディにこの曲のアイデアを披露し、みんなで床を踏み始めるシーンが描かれている。(映画のシーン→

6枚目のアルバム「世界に捧ぐ(News Of The World)」に収録された。 「世界に捧ぐ」は、従来よりシンプルで明快なロックサウンドを追求した作品。 いわば王道のロックであり、とりわけアメリカ市場で大ヒットとした。 世界全体の販売枚数は1000万枚を超え、2019年2月現在、クイーンの全アルバムの中で最大の売れ行きとなっている。

収録アルバム「世界に捧ぐ」試聴(Amazon)→
「ファット・ボトムド・ガールズ」
(Fat Bottomed Girls)

1978年10月

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痛快なロックンロール。 1970年代に流行したグラムロック風の歌。

「Fat Bottomed Girls」とは、お尻が大きい女の子という意味。 あるシンガーが、胴回りが太い女性たちを讃えるという設定になっている。 作曲・作詞はブライアン・メイ。 2008年の雑誌インタビューでメイは「肉付きの良い女性あるいは男性を好むフレディ(マーキュリー)を念頭に置いてつくった」と語っている。 ヘテロセクシャル的な内容ながら、さわやかなコーラスとフレディの愛嬌のおかげで、微笑ましい印象を受ける。

7作目のアルバム「ジャズ」に収録。 その第一弾シングルとして、「バイシクル・レース」との両A面シングルとして発売された。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、 初めてのアメリカツアーで全米を駆け回っているシーンのバックに使われている。

収録アルバム「ジャズ」試聴(Amazon)→
「キラー・クイーン」
(Killer Queen)

1974年10月

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クイーンのシングルとして最初のヒット曲。 イギリスで2位、アメリカで12位になった。 3枚目のアルバム「シアー・ハート・アタック」収録されている。 半年前に発売された2枚目アルバム「クイーン II」がイギリスで5位、日本でも26位まで上昇。 勢いに乗るなかでリリースされた本曲と「シアー・ハート・アタック」の成功により、世界的な人気バンドへの躍進を果たした。

作曲・作詞はフレディ・マーキュリー。 上流階級出身の娼婦(コールガール)についての歌だという。 この娼婦はとてもリッチで、マリー・アントワネットのように「(庶民がパンが食べられないのなら)ケーキを食べればいい」と言い放っている、というような内容。

21世紀の米歌手ケイティ・ペリーはこの曲から多大な影響を受けたといい、 「15歳のときこの曲に出会い、音楽を発見し、ほんとうの自分になれた」と語っている。 また「フレディがこの曲で描いた女性はとても力強く、私のあこがれだった」とも述べている。

収録アルバム「シアー・ハート・アタック」試聴(Amazon)→
「タイ・ユア・マザー・ダウン」
(Tie your mother down)

1977年3月

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ハードロック・バンドとしてのクイーンが光る名曲。 歴代のシングルの中でも最もヘヴィーな曲とされる。 コンサートでも定番だった。

作曲・作詞はブライアン・メイ。 メイ自身にとっても長年にわたって強い思い入れを持ち続けた曲だと言われている。 タイトルの意味は「あんたの母ちゃんをしばいちゃえ」。 恋人の両親に嫌われている男が、不平をぶちまける歌詞になっている。

5枚目のアルバム「華麗なるレース」に収録。 「Somebody to Love」に次ぐ2枚目のシングルとなった。 このアルバムは、前作の「オペラ座の夜」と比べてハードロック色が強めで、 それを象徴するかのように本作がオープニングを飾っている。 また、このアルバムは日本で洋楽ロックバンドとして異例の大ヒットを達成。オリコンチャート1位に輝いた。

収録アルバム「華麗なるレース」試聴(Amazon)→
「伝説のチャンピオン」
(We Are the Champions)

1977年10月

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音楽史上、最も愛されいるている曲の一つ。 ソニーが2005年、全世界70万人の音楽ファンを対象に行ったアンケートで、 「史上最も好かれている歌」に選ばれた。 マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」、ビートルズの「イエスタデイ」などをおさえ、 堂々のトップ。

みんなで合唱しやすい歌。 スポーツの試合で、優勝したチーム(チャンピオン)を讃える際に使われることが多い。 シングル盤でB面となった「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と同様、コンサートでみんなで盛り上がれる曲として制作された。 作曲・作詞はフレディ・マーキュリー。 フレディのピアノソロが光る。 クイーンのライブではクライマックスに使われていた。 間髪入れずにラストの英国歌へと流れる展開は見事だった。

タイトルのWe Are the Championsは「私たちは王者」という意味だが、 勝ち誇るのでなく、 勝利に向けて自分たちを励ましあい、魂を鼓舞する歌詞になっている。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、ライブエイドの演奏シーンとして使われている。 感動を呼ぶ見せ場の一つとなっている。

収録アルバム「世界に捧ぐ」試聴(Amazon)→
「愛という名の欲望」
(Crazy Little Thing Called Love)

1979年10月

動画(ライブエイド)→

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一度聞いたら忘れられないキャッチーな曲。 ロカビリー調で、エルビス・プレスリーのような懐かしいアメリカンロックを彷彿とさせる。 クイーンの曲の中では異色のサウンドだが、ファンにはとても好まれている。 フレディ・マーキュリーのセクシーな低音が魅力。 メンバー4人が皮ジャンスタイルで登場したミュージック・ビデオも好評だった。

作曲・作詞はフレディ。 ホテルの風呂場でアイデアが浮かび、 風呂上りにタオルを巻きながら、ギターを手に10分以内で書いたという。 ふだんはピアノで曲をつくっていたが、「知っているギターコードが少ないおかげで、かえってスラっと曲ができた」とか。 ライブでは、フレディが自らギターを弾く唯一の曲だった。

この曲により、デビューから7年目にして初めて全米チャート1位を獲得した。 また、この曲を収録した8枚目のアルバム「ザ・ゲーム」も、アルバムとして初めて全米1位に輝いた。 同アルバムからは「地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)」もシングルカットされ、 こちらも全米1位に。 アメリカでも不動の人気を手に入れた。

収録アルバム「ザ・ゲーム」試聴(Amazon)→
「マイ・ベスト・フレンド」
(You're My Best Friend)

1976年5月

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穏やかで優しいバラード。「クイーンの曲の中で一番キュートな歌」との声も多い。 歌詞も「君がいるから生きていける」などとストレートに愛情を表現している。

作曲・作詞はベースのジョン・ディーコン。 バンドの中でいつも謙虚だったという彼が、自分の妻に捧げて書いた。 当時、電子ピアノを弾きながら曲を作るのがプロの間でも人気のスタイルになっており、 ディーコンは自らの曲のアイデアをもとに、 フレディ・マーキュリーに電子ピアノの演奏を頼んだ。 しかし、フレディは電子ピアノを嫌っていただめ、これを拒否。 ディーコンはやむを得ず電子ピアノを自宅に持ち帰り、弾き方をおぼえながら曲を仕上げたという。

アルバム「オペラ座の夜」に収録され、 「ボヘミアン・ラプソディ」の次にシングルカットされた。 残念ながら伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」では使われなかった。

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10 「ストーン・コールド・クレイジー」
(Stone Cold Crazy)

1974年11月

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収録アルバム「シアー・ハート・アタック」試聴(Amazon)→

出典:ビルボード